アリババグループ傘下のヘルスケアプラットフォーム・阿里健康(アリババヘルス)や広州医薬集団などの企業が企画した、中国初の各家庭にある有効期限切れの薬品回収キャンペーンが13日にスタートした。技術の力を通して、環境保護と公益を牽引し、家庭に眠っている有効期限切れの薬の適切な処理を試みる。中青在線が報じた。
中国青年報調査センターが実施した調査によると、回答者の8割以上が家に薬を常備していると答えた。また、「中国の家庭の有効期限切れの薬品回収白書」によると、中国の家庭約78.6%が家に薬箱があり、うち30-40%の薬品は有効期限が切れて3年以上になる。しかし、80%以上の家庭は定期的に薬箱を整理する習慣がなく、中国全土で年間約1万5000トンの有効期限切れの薬が発生している。
家庭にある有効期限切れの薬品は「国家危険廃棄物目録」に盛り込まれており、深刻な環境汚染源の一つにもなっている。それらを背景に、アリババヘルスなどは今回の回収キャンペーンを企画した。回収はインターネットを通して行われ、まず、スマホの淘宝、支付宝(アリペイ)などのアプリで薬の箱に印刷されている「8」で始まる20桁の数字があるバーコードをスキャンすると、「有効期限切れの薬回収」のページが表示される。次に、住所や電話番号などを入力すると、物流プラットフォーム企業・菜鳥と提携する宅配業者が家まで無料で有効期限切れの薬を取りに来てくれる。回収が完了すれば、最後にクーポン券がもらえる。
回収された有効期限切れの薬は密封してラベルが張られ、回収した場所、担当者、回収業者、回収日時などが明記され、指定の処理能力を備えた工場に運ばれれる。その後、専門スタッフが処理を行った後、最高1200度に達する焼却炉で熱分解処理をし、無害化処分する。
同キャンペーンは、北京、上海、広州、深センを含む中国の17都市で、3月13-31日まで行われる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月14日
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