酒泉衛星発射センターで今年1月19日12時12分、中国航天科技集団有限公司の中国運載火箭技術研究院が開発を担当した固体燃料ロケット「長征11号」による6基同時打ち上げ任務が無事完了(撮影・謝尚国)。
全国政協委員、中国航天科技集団中国運載火箭技術研究院長の李洪氏は2日、中国の「長征」ロケットは今年、北斗衛星ネットワーク構築、月探査機「嫦娥4号」を始めとする36回の打ち上げ任務を遂行し、打ち上げ密度で新記録を樹立する見通しであることを明かした。
2種の「ロケットの代表」が、2018年の超高密度打ち上げの重責を担う。長征3号甲シリーズが14回、長征2号丙シリーズが6回の打ち上げ任務を遂行し、通年の打ち上げ回数の6割近くを占める。
長征3号甲は主に、中国の測位衛星や通信衛星などの高軌道衛星を打ち上げる。今年の14回の打ち上げ任務のうち10回は北斗測位衛星を打ち上げ、10回のうち8回は1度に2基を打ち上げる。計画によると、北斗3号は年末までに衛星18基による基本システムを構築し、「一帯一路」(the Belt and Road)関連国及び地域にサービスを提供する能力をつける。長征3号甲が、この18基のすべてを打ち上げる。長征3号甲の高密度打ち上げが将来的に常態化し、2018−20年の間に40回打ち上げられる予定だ。
李氏によると、中国が開発中の新型・中型ロケット「長征8号」は、初号機の開発段階に入っており、2020年に初めて打ち上げられる見通しだ。長征8号は中国の太陽同期軌道における3−4.5トンの輸送能力の空白を補う。
中国で現在、積載力が最大のロケットである長征5号は、未来の中国の月探査第3期プロジェクトや有人宇宙事業、火星探査などの重責を担う。中国航天科技集団の通年の宇宙船打ち上げ計画に基づき、長征5号は今年の打ち上げ任務を遂行する。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月5日
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