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日本人女性研究者が人材ビザ取得、「人生の価値実現の舞台をくれた中国」

人民網日本語版 2018年02月24日16:38

日本人の研究者である中森菜実さんはこのほど微信(WeChat)のモーメンツに「ついにやった!中国に行く!」と英語で書き込みをして、中国政府が発行する外国人材査証(ビザ)を取得した喜びを表し、まもなく始まることになる中国での仕事に大きな期待を抱いている。人民日報が伝えた。

1月30日、中森さんは日本人で初めてとなる同ビザを取得した。彼女はこれから研究者として中国科学院上海硅酸塩研究所で働くことになる。

中森さんが昨年7月に博士論文審査の口頭試問を受けた際、8人の審査員のうち2人が中国人だった。そして彼女はこのうちの1人にその能力を見出されることになる。一連のやりとりを経て、フランスのラ・ロッシェル大学の材料科学博士の学位を取得した中森さんは、上海で働くチャンスを手にすることとなる。

中森さんは、「自分はとてもラッキーだった。博士課程を修了して自分の希望した研究所で働いて、やりたかった研究を続けることができるからだ。上海硅酸塩研究所は自分の専門とぴったり合っているだけでなく、先端の研究設備も整っており、同級生たちにうらやましがられている」と述べた。中森さんによると、日本企業の研究所で働くと制約が多すぎて、自由に研究できないという。一方で大学で働いた場合、授業を担当しなければならず、研究に専念することが難しくなる。

中国の在外公館は今年1月1日より、外国人人材の中国ビザ手続きの簡素化を進め、ビザの有効期限を最長10年、滞在期間を180日まで延長しただけでなく、審査発行にかかる時間を短縮し、ビザ手続きの費用も無料にした。中森さんはできるだけ早く中国に赴いて仕事に就くため、仕事が決まるとすぐにビザ申請の準備を始めた。初めに申請したのは労働ビザだったが、なかなか書類が整わなかった。思い悩んでいた中森さんだったが、中国国家外国専門家局と外交部(外務省)、公安部(省)が共同で打ち出した外国人材査証制度を知り、目の前が一気に開けるように感じたという。中森さんは、「その日の午前11時半に在日中国大使館に行って書類を提出したら、ビザ担当者から午後4時にはビザの取得が可能だと言われてものすごくびっくりした。中国の効率の高さはすごすぎる」と感動することしきりだ。

中森さんは、「中国は人材をとりわけ重視している。ここ数年の中国の発展は急速で、科学技術などの分野は特に飛躍的な進展を見せている。中国は多くの分野ですでに世界トップクラスだ。中国が私に素晴らしい仕事のチャンスをくれたことを心から感謝している。中国の包摂さと開放さが、私に自分の頭脳や才能を思い切り発揮するチャンスを与えてくれた」と述べた。

中森さんは今回が初めての中国となるが、「少しも心配していない。自分は中国の料理が大好きだし、中国人はとても情に厚く、フランスでできたたくさんの中国人の友人たちが空港まで迎えに来てくれる」という。中森さんは目下、専門の研究を進めながら、上海での仕事と生活のための準備を、つまり中国語を勉強している。

中森さんは、「発音できないところがあれば、微信(WeChat)で中国人の友人に助けを求めると、みんな非常に辛抱強く教えてくれる。中国語学習のプロセスを十分楽しんでおり、中国語が緊張を強いられる研究活動の合間の息抜きや清涼剤のように感じられる時もある。中国は私に人生の価値を実現する舞台を与えてくれた。この貴重な仕事の機会を何よりも大切にして、上海で科学研究をしっかり行うよう努力していきたい」とその決意を述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年2月24日

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