2017年の消費市場全体にとって、品質消費や消費バージョンアップが通年にわたり話題となったキーワードだった。ネットショッピングプラットフォームの蘇寧易購はこのほど、一定期間に捜索指数が最も高かった人気の検索語句のランキング「蘇寧易購2017年度買い物検索ワードトップ10」を発表した。「脱毛予防」、「粉ミルク」、「ペット」、「口紅」などが並んだ。「経済日報」が伝えた。
▽「90後」が「粉ミルク」を買い、「脱毛を予防」するようになった
現在、「90後」(1990年代生まれの人々)が労働力人口の主力になりつつあり、同じように新消費の主力になりつつある。17年は二人っ子政策の推進と大勢の「90後」が子どもをもつようになったことから、粉ミルクをはじめとするベビー・マタニティ用品の消費市場に旺盛なニーズが出現した。検索ワードトップ10に「粉ミルク」が入ったことは、こうした流れを反映したものだ。「70後」(70年代生まれ)や「80後」(80年代生まれ)に比べ、「90後」はインターネットとともに発展を繰り返して大きくなった世代で、通販で粉ミルクなどのベビー・マタニティ用品を買うことにより抵抗がない。また「90後」は物質的に相対的に豊かな時代に育ったため、サービスや品質に関する要求が他の世代よりも高く、人気検索ワードの「当日配達」には消費の便利さや物流の効率をより重視する傾向が反映されている。
また他の人気検索ワード「脱毛予防」や「保温マグ」は一斉を風靡して社会的な話題になった。最近、「90後」は「髪が薄くなった」と感じるようになり、「80後」は「保温マグでクコの実入りのお茶を飲もう」と考える年頃になった。社会の話題が関連商品の検索数を急速に押し上げ、これは一方では時代の速いペースに対する焦りや不安の気持ちの表れであり、また一方では男性消費者の多様化する消費動向を体現するものでもあり、体のメンテナンスやケアが徐々に新しい消費の方向性になってきたことを物語る。
▽17年消費市場は「彼女」が決める
もちろん、17年消費市場も女性による消費が最も重要な位置を占めていたことには変わりがない。コスメ商品が女性消費者に最も人気だった。「21世紀経済報道」によると、シンクタンクの群邑智庫が中国の15~64歳の女性を対象に行った調査では、消費データに基づき1年間の平均ネットショッピング購入金額が13年の3830元(1元は約17.3円)から17年は1万3254元に増え、約5年間の増加率が246%に達したことがわかった。購入力が日に日に増大する女性消費者は小売産業にとって最も重要な推進力だ。女性は家庭での消費の主導権をもっていることが多く、消費全体のバージョンアップにともない、女性たちは未来の個人消費および家庭消費の中堅パワーになるとみられる。
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