1000年の歴史と文化を持つ生糸には、服や生地などの紡績品の他に、どのような利用価値があるのだろうか。中国科学院上海マイクロシステム研究所センサー技術国家重点実験室の陶虎氏が率いるチームは、天然の生糸からフィブロインを抽出し、分解可能で分解のペースを調整できるハイテク生体材料を開発した。関連成果は権威ある学術誌「Advanced Materials」に掲載されている。新華社が伝えた。
医療機器の「骨釘」はこれまで、チタン合金などの金属材料などによって作られていたが、植え込み後は副作用がひどく、感染や免疫反応などのリスクがある程度伴う。一部の患者は再び手術し、これを取り出す必要があるほどだ。陶氏のチームは実験室で、繭から生糸、フィブロイン溶液の抽出および固化、最終的な旋盤による精密加工といった手順を踏まえ、生糸を使った「骨釘」を作成している。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月20日
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