最近、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月に利上げをするとの観測が高まり、ドル指数が上昇を続けて記録を更新した。21日には人民元の対ドルレート基準値が12取引日連続の低下となった、アナリストは、「短期的には人民元レートは大きな値下げ圧力を受け続ける」と指摘する。「京華時報」が伝えた。
▽人民元レート 1ドル6.90元に迫る
中国外貨取引センター(CFETS)がまとめた最新のデータによると、21日の人民元の対ドルレート基準値は1ドル6.8985元で、前取引日比189ベーシスポイント低下した。これにより人民元の対ドルレートは12取引日連続の低下となり、2008年8月以来の最安値を更新した。前取引日(18日)には6.87元を割り込み、同日の外貨市場での人民元レート基準値は1ドル6.8796元を記録し、前取引日比104ベーシスポイント低下していた。
21日には、オンショア市場の人民元対ドルレートが6.89元前後をうろうろし、午後4時30分の終値は6.8956元で6.90元の大台に迫り、前取引日比43ベーシスポイント低下した。オフショア市場の人民元対ドルレートは早い時点で6.91元を割り込み、6.905元前後をうろうろし、最安値は6.9180元だった。18日のオフショア市場でも一時、6.91元を割り込んでいる。
▽ドル急上昇が主要因
人民元が低下を続けている主な原因は、なんといっても強いドルにあり、ドル指数は現在101を超えている。FRBのイエレン議長はこのほど、「今後のデータをみてFRBの目標により近づいたことが一層明らかであれば、利上げは比較的早期に適切になる。金利が現行の水準であれば過度のリスク志向を促す」との見解を明らかにした。フェデラル・ファンド金利先物取引データによれば、市場はFRBが来月に利上げを行う確率を90%以上とみていることがわかる。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn