外交部、自由貿易協定は断片化すべきではない

外交部（外務省）ウェブサイトによると、中国外交部の耿爽報道官は14日の定例記者会見で「中国は貿易上の取り決めについて世界貿易機関（WTO）の規則を遵守し、多国間貿易体制の強化に資するものであるべきだと主張している。自由貿易協定は互いに促進すべきであり、『断片化』は防ぐべきであり、ましてや経済・貿易協定を政治化すべきではない」と述べた。中国新聞網が伝えた。

【記者】米メディアの報道によると、オバマ政権はTPPプロセスの一時停止を決定した。これについてコメントは。

【耿報道官】TPP問題におけるわれわれの立場はすでに繰り返し表明している。中国側はアジア太平洋経済の統合促進、地域貿易・投資の自由化と円滑化の促進に資する貿易上の取り決めに対して積極的で開かれた態度だ。同時に、中国は貿易上の取り決めはWTOの規則を遵守し、多国間貿易体制の強化に資するものであるべきだと主張している。自由貿易協定は互いに促進すべきであり、「断片化」は防ぐべきであり、ましてや経済・貿易協定を政治化すべきではない。こうした考えに基づき、中国側は近年関係国と共にアジア太平洋自由貿易圏プロセスを始動した。近く行われるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議でも、中国側は関係各国と一層の意見交換をする。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年11月15日