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新たな詩的表現生み出すボブ・ディランが村上春樹を抑えてノーベル文学賞を受賞

人民網日本語版 2016年10月14日14:01

今年のノーベル文学賞に米歌手のボブ・ディランが選ばれ、多くの人の間で話題沸騰となっている。その理由は、ボブ・ディランは「歌手」であるため、ミュージシャンがノーベル文学賞を受賞したことに驚いているのだ。(文:厳絮 京華時報掲載)

ボブ・ディランの受賞理由は、「新たな詩的表現を生み出してきた」からだった。詩や歌、その表現の仕方は、ボブ・ディランにとって、アートの根幹となる血と肉のようだ。ボブ・ディランは、社会の転換期に生まれた。不穏で自由な時代だった当時、西洋の若者は「ヒッピー文化」を崇め、フォーク系シンガーソングライターが自然とそのムードを高める役割を果たした。中でも、ボブ・ディランは、「ヒッピー文化の先駆け」と称され、カリスマ的存在となった。

ボブ・ディランが詩人であり、新たな詩的表現を生み出してきたことは否定できない。ボブ・ディランが文学的才能を備えていたからこそできたことだ。1960年代のヒッピー文化において、ボブ・ディランは音楽を自分の「武器」とし、戦うための「触れ文」としていた。彼の歌から一つのフレーズを抜き出すと、それは「詩」である。言葉も一種の才能で、弱い一面と強い一面を兼ね備える人、繊細でありながらも勇敢な人ほど恵まれるものだ。まさしくボブ・ディランは、繊細な一面を持っており、その歌には、象徴主義の苦しさと叫びが込められていた。彼は、詩歌の形と社会問題に注目する思いを音楽に融合している。


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