中国は16日午前1時40分、「長征2号丁」ロケットを使い、酒泉衛星発射センターから世界初の量子科学実験衛星(略称は「量子衛星」)「墨子号」を打ち上げた。
量子衛星は中国科学院宇宙科学先導特別プロジェクト第1陣の科学実験衛星の一つで、その主な科学目標は、△衛星・地球間高速量子暗号通信実験を行い、これを踏まえたうえで広域量子暗号ネットワーク実験を行い、宇宙量子通信の実用化で重大な進展を目指す。△宇宙スケールで量子もつれ通信・量子テレポーテーション実験を行い、宇宙スケールの量子力学の整合性を確認する実験・研究を行う。
●キーワード
【首批】第1陣
【空间量子通信】宇宙量子通信
【量子纠缠】量子もつれ
【量子隐形传态】量子テレポーテーション
中国科学院院士の潘建偉氏は「墨子号の打ち上げ後、予想通りの効果が得られれば、今後も墨子2号、墨子3号などを打ち上げ、量子衛星群を形成する。中国は今後も衛星打ち上げを続け、衛星・地上間量子通信を世界で初めて実現する国になる。計画によると、中国は2020年にアジア・欧州間の量子暗号通信を実現する。これによりアジアと欧州を結ぶ大陸間量子通信ネットワークが構築される。中国は2030年頃、グローバル化された広域量子暗号通信ネットワークを構築した上で、情報が安全に伝送できる量子ネットワークを構築し、整った量子通信産業チェーンを形成する」と説明した。
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【发射】打ち上げ
【洲际】大陸間
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