陝西省西安市では連日暑い日が続いており、最高気温が40℃近くにまで達することもしばしば。16日、記者は西安環城公園で、市民たちが猛烈に照りつける太陽の下、公園に置かれた景観石に寄りかかり、ハイパーサーミア(温熱療法)をしていた。市民によると、このように石を使って治療をするこの「民間療法」をに訪れる人が毎日いるという。
その日の夕方、空気中にもまだ昼間の熱気が残っている中、西安環城公園には次々とハイパーサーミアをしに来る市民がおとずれた。帽子をかぶって、石の上に腹ばいになる人もいれば、直接石に寄り掛かり、肌と石が接触する体勢をとり、よりよい「ハイパーサーミア効果」を得ようとしていた。
では、このような「ハイパーサーミア」療法には科学的根拠があるのか。医療専門家によると、「夏場は毛穴が開くため、冬の冷えを解消するなど冬病夏治(冬の病を夏に治す)ができる。石の上でのハイパーサーミア療法では体の部分的な冷え対策になる可能性はある。しかし、体内にある冷えの解消には、特に効果はみられない」ということだった。「体内の冷え解消には針灸や温湿布での治療がおすすめだ」と専門家は話した。また暑い天気の中のため、熱中症や、やけどなどが心配される。体に無理のない程度にするのが肝心ということだ。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年8月22日
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