このほど、世界知的所有権機関(WIPO)は米コーネル大学とINSEADとともに、2016年版の「グローバル・イノベーション・インデックス」を発表した。中国は世界25位で、前年より順位を4つ上げた。新華社が伝えた。
同済大学の朱雪忠教授は「報告書を見ると、上位25カ国はこれまで、革新でトップを走っていた高所得エコノミーに独占されていた。しかし今年、高所得エコノミーではない中国が唯一トップ25入りを果たし、注目に値する」と指摘した。
朱氏は「これは中国が革新への支出を増やし、知的財産権強国戦略、革新駆動型発展戦略などの推進で、大きな成果を手にしたことを示している。また中国が29位から25位に浮上したのは、2016年版に新たな指標が追加され、上位25カ国に大きな変化が生じたという要素についても認識するべきだ」と述べた。
報告書によると、中国は近年他国と比べ、多くの重要指標で目覚ましい進歩を示している。これには研究開発費、国民の特許出願件数などが含まれる。
事実、中国の革新の成果は目に見えた形で表れてきている。8月16日未明、中国初の量子科学実験衛星「墨子号」が、宇宙の旅を始めた。7月15日、独自に開発した中国標準新型高速列車が、時速420キロで反対方向の対向車線から走ってくる列車とすれ違い、世界最高速の高速列車すれ違い試験を実現した。また、有人潜水艇「蛟竜号」は中国の海洋科学観測を、水深7000メートルの深海まで拡張した。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn