つい先日、横浜市で「国際疲労学」の討論会が開催された際に、いくつかの日本企業が開発した「疲労測定器」が展示されていた。この測定器の多くはサイズがスマホよりも少し大きい程度。使い方は両手の人差し指を2つの穴に置き、測定ボタンを押すだけ。90秒後にはインターネットに接続したパソコン上に測定した人の「疲労指数」が表示される。
製造メーカーによると、この測定器は心拍数や脈拍などのデータをもとにして、自律神経の強さや交感神経と副交感神経のバランスを調べるのだという。検査結果とデータの推移を比較し、「疲労指数」を算出する。
本来は目に見えることのないストレスや疲労感を、同年代の数値化した標準データと比較すれば、正常な状態かどうかすぐにわかるというわけだ。「疲労指数」が標準を超えてしまったら、その患者に休息を促すもしくは心のケアを施せば、疲労が悪化して精神的もしくは肉体的な病気にかかるのを予防することができる。
日本で「疲労測定器」開発を行う最大手企業の一つである日立グループは、北京に合資会社をすでに立ち上げている。討論会で、その合資会社の責任者と知り合った際、日立はすでに「疲労測定器」を中国市場に導入する計画であることを教えてくれた。
たぶん近い将来に、「疲労測定器」は血圧測定器や血糖値測定器と同じように、中国人の生活に普及していくことだろう。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年8月19日
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