7月30日夜、天津大劇院の多目的ホールで、日本の舞踏家・大野慶人のソロ公演「花と鳥 舞踏という生き方」が行われ、神秘的で、美しさに溢れた舞台芸術が披露された。天津日報が報じた。
その舞踏は、暗黒舞踏とも呼ばれ、日本独自の形態を持つ現代ボディアートだ。1960年代、柔軟な創作コンセプトを持つ大野一雄と土方巽は、日本の伝統舞踊と西洋のモダンダンスを融合させ、日本人の内面的な問題を身体で表現し、「舞踏」というスタイルを確立した。舞踏では、「ツン」と呼ばれるビキニ状の衣装で局部を隠し、裸体の上から全身白塗りする事が多いため、性別が分かりにくい。その動作は、アグレッシブで、原始的な雰囲気が漂う。唐突で突飛な印象もあるものの、見る人の心を揺さぶる力がある。
舞踏の創始者となった大野一雄の息子である大野慶人は、父を師に、13歳からモダンダンスを学び、土方巽に振付をしてもらったこともある。このようにバイオ二アから学んだ舞踏の基礎に大野一雄は、自分らしさを盛り込んでいる。
今回天津で披露された「花と鳥 舞踏という生き方」では、「土方巽振付三章」、「ラ・アルヘンチーナ頌」、「へそと原爆」など、30年以上の歴史をほこる作品が集結されており、大野慶人が、その非常に個性的な動きを、軽快に披露。その独特の動作はゆっくりとしていて、美しい流れで、メイクや衣装、ライトアップ、音楽などと合わせて、素晴らしいステージを演出し、観客を夢の世界へと引き込んだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月2日
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