◆数より品質を重視
次々と改善を重ね、現在の装置は第4代目となっている。呉さんは「装置を作るだけの企業ではなく、煎餅を売るニューメディアでもある」と語った。彼らは人々の「煎餅」に対する印象を変え、「6元の価値」しかない伝統的な軽食から、自分を表現するツールにしようとしている。彼らは各種イベントにより、この文化を宣伝している。例えば福州市で開催した第1回「煎餅芸術展示会」で、彼らは印刷した煎餅の写真撮影を行い、さらにキャプションをつけることで芸術作品に仕上げた。
宣伝手法だけではなく、呉さんはハードウェアの面でも非常にこだわっている。つまり彼らは量ではなく、質を追求しているのだ。温度調節器を例として、彼らが使用するものはネジ型ではなく、チップ型だ。「ネジ型は正確に温度を測定するのが難しく、温度差が30−50度に達するが、チップ型ならば3−5度に抑えることができ、煎餅の加工に適している」と彼は説明し、「誰もが安さと低コストを求めているが、仕事をちゃんとしていない」と頭を振った。現在、彼らが作った3D煎餅プリンターは国内で販売されているほか、海外市場にも進出している。オーストラリア、シンガポール、カナダなどの飲食店がこのプリンターの使用を試みており、世界に「煎餅」を再認識させている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月22日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn