◆冗談から商品化
しかし呉さんは満足しなかった。「1億人に影響を及ぼす煎餅店」というより大きな夢を抱いていたからだ。突破口を見出そうとしていた呉さんは、卒業生の同窓会で、同級生の施侃楽さんと出会った。彼は2014年に創業し、3Dプリンター事業を手がけていた。彼らは同窓会で「3Dプリンターと煎餅を結びつけることはできないか」と冗談を言ったが、その後も真剣にこの「冗談」を実現する可能性を検討し、2015年3月から装置の開発を開始した。
伝統的な煎餅やクレープなど、毎日タネを作り、温度を測定し、3Dプリンターを使い試験を行った。修正と試験を繰り返さなければならず、多くの煎餅が残ってしまったが、捨てるのももったいないので、残った煎餅をすべて食べた。そのため、施さんは半年で、10キロ以上も太ってしまった。彼らは煎餅の開発を諦めることなく、1ヶ月以上をかけて煎餅を印刷する初の装置を完成させた。
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