世界的に見ると、寒冷地で暮らす人々の性格は穏やかだが、熱帯地域では往々にして攻撃的・暴力的行為が多発するのはなぜだろうか?これまでの研究では、暑いことでイライラしやすくなるため、また暑いところでは人間が外で活動する機会が増えるためとされていた。しかしこれは完璧な説明ではない。オランダ・アムステルダム自由大学の研究者は気候と攻撃性・自制心の関係を研究した。その結果によると、1年間の気温変化が大きくない場合も、暴力の増加の原因になる。このような気候により人々は季節の変化に事前に準備する必要がなくなり、そのため未来への関心が薄れ、「自制心」を失う。こうして暴力事件が多発するのだ。
同大学の心理学者は、「気候は人々の暮らしを決定づけ、また私たちが気づかない形で文化に影響を及ぼす。気候が一年を通じて変わらなければ、いつでもやりたいことをやれるので、越冬のために食料、薪、衣服を準備する必要はない。一年を通じて暑い地域に暮らす人は、より自己中心的だ」と話す。新華社が伝えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月28日
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