2016年の大学統一入学試験が7日と8日に行われる。一部の省では試験科目が異なるため、9日にも試験が行われる場合がある。今年の全国大学入試出願者数は合計940万人となっている。
刑法修正案(九)施行後初の大学入試
2015年11月1日に正式に施行された刑法修正案(九)は、法律で規定されている国家入学試験で不正行為を企てた者は最高で懲役7年を含む所定の刑に処すると規定している。不正行為を有罪にしてから施行した初めての入学試験として、多くのメディアが今年の試験会場規律は「今までで最も厳しい」としている。>>詳細へ
不正行為への対策が整う
試験会場の多くが「顔認証と指紋認証」を実施
現在、各地でそれぞれ不正行為防止システムをグレードアップしている中で、多くの場所で「顔認証と指紋認証」で入場するというダブルチェック措置を採用している。例えば、試験における不正行為防止のため、広東省は今年初めて身分認識システム及び電波による不正防止の2つのシステムを採用し、また金属探知機と試験会場電子監視システムを併用することで試験管理の近代化を実現する。広州市が「顔認証と指紋認証」を採用して入試の不正防止に備える。>>詳細へ
無線信号を遮るモニタリング・ラジコンを配備
湖北省は、全試験会場と受験生控室に、カンニングに使われる無線信号の発信を効果的に遮る設備を配備することを求めている。>>詳細へ
1教室あたり試験監督者1人を増員
大学入試期間中、厦門(アモイ)市では、試験会場の教室1室あたりの試験監督者を1人増員、計3名とする。追加された試験監督者は主に、受験生の身分証のチェックやカンニングに使う通信ツールの持込防止の業務を担当する。
試験会場の座席編成を配慮
湖南省は各試験会場に対し、「知り合い同士による共謀カンニング」を防止する目的で、近くの席に同じ学校の生徒を座らせないような座席編成を可能な限り実施するよう求めている。
トイレでの点検者も配備
海南省は今年初めて、受験生による時計(腕時計を含む)や文房具入れなどの物品の試験会場持込みを禁じた。また、受験生が試験中にトイレに行くふりをしてカンニングを行うことを防止するため、同省教育当局は、トイレでの点検者を配備し、スマホや参考書などの物品のチェックを行うよう各試験会場に求めた。
大学では欠席者を厳格に管理
寧夏回族自治区では、教育当局が自治区内の全大学と中・高校を対象に全面的な検査を実施し、替え玉受験の「成りすまし」の手がかりをなるような情報を全面的に収集、しらみつぶしに調査を行う。大学学部では、大学入試期間中の「欠席」を厳格に管理し、学校を離れる学生がどこへ向かうのかを逐一確認し、替え玉受験の「成りすまし」が試験会場に入ることを厳重に警戒する。
河北省衡水市第二中学(衡水外国語学校、高校部のみ)の高校3年生の教室では5月22日、復習が行なわれていた。同校は受験生の心身をリラックスさせるため、様々な方法を講じており、試験前の生活にメリハリを持たせている。>>詳細へ
2015年6月4日、教室で風船を飛ばしてリラックスしようとする河北省衡水市第2中学の生徒たち>>詳細へ
厳しい受験勉強の合間に休憩する受験生。>>詳細へ
2016年の大学入試もだんだんと迫る中、将来の人生に期待と憧れに満ちた江西省九江県の高校三年生たちはユニークな方法で美しい青春の1ページをレンズに収めるとともに、ずっと一緒に過ごしてきた同級生との友情も記録した。>>詳細へ
中国教育部(省)国際協力・交流司の于継海副司長は、最「2015年中国教育国際化シンポジウム」において、「教育部は現在、大学入試成績の海外大学での認可に向けて取り組んでいる」と明かした。
2015年5月の段階で、すでにオーストラリア、米国、韓国、ニュージーランド、ドイツ、イタリアなどの20カ国・地域の大学が中国の大学入試成績を認可した。うち、イタリアが認可した大学はすでに206校に達している。大学入試成績を認可した国を見ると、オーストラリアの認可度が最高で、2012年からシドニー大学も大学入試成績の認可を始めた。現在、すでにオーストラリア国立大学やマッコーリ大学、西シドニー大学などを含めた20校が認可している。>>詳細へ (編集XM)
「人民網日本語版」2016年6月7日