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<動画>無形文化財に隠された物語、オールド北京の空竹

人民網日本語版 2016年04月14日15:24

1956年、北京市天橋生まれの張国良さんは現在、北京で竹細工の空竹(中国ゴマ)を製作しており、皆からは「空竹の張さん」と呼ばれている。幼い頃から美術が好きで、子供の頃から祖父、父親について空竹、木の根の彫刻、パイプなどの手工芸品製作を学び、中でも特に空竹の製作に力を注いでいる。1994年、張さんは「実用新型空竹製作工芸」として国内特許を取得した。十数年の努力が実を結び、張さん製作による竹木空竹の逸品が1つまた1つと海外の空竹愛好家やコレクターの秘蔵品になった。21世紀に入ると彼は北京で数少ない空竹製作者の一人となった。

空竹は漢民族の民間に伝わってきたおもちゃだ。一般的な空竹は1つの胴と2つの胴の2種類に分かれており、2つの胴の空竹はこしづつみのような形をしている。竹や木で製作されており、両端は扁平でまるい円状の胴で、中は空洞だ。胴には4~5個の小さな穴が開いており、穴に竹笛が入れてある。2つの胴が軸で繋がり、1つの胴の空竹はコマのようで、片側に胴がある。胴の中が空洞で竹笛があるため「空竹」と言う名がついている。

空竹は中国で長い歴史を持っている。検証によると、空竹の発祥は漢民族の民間におけるおもちゃだった「コマ」が変化したものだ。コマは遙か昔の時代にすでに存在していたおもちゃで、新石器時代の河姆渡文化遺跡や常州圩墩遺跡で木のコマが出土しており、山西省夏県西陰村遺跡では陶器のコマが出土している。のちに、コマが回転する時間を長くするため、人々が紐を引き抜いて回す形式の木製や陶器のコマを改良し、竹製のコマを製作した。その表面の開口部を利用して風切り音が鳴るので「鳴きゴマ」と称され、徐々に「空竹」という別名が付けられた。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年4月14日

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