ダイエットをしている多くの人が美味しいものを食べたいという欲求を抑えて、毎日野菜や果物ばかり食べる節食によるダイエット効果を狙っていることだろう。しかし、イギリスのラフバラー大学の研究者はこのほど、単に食欲を我慢するより、運動するほうが空腹感の抑制やカロリーカットにより効果的だと発表した。生命時報が伝えた。
研究チームは12名の女性を集め、単に空腹感を抑制するケースと運動するケースの2種類の状況下におけるカロリー摂取状態をモニタリングし、ホルモンバランスや心理面、行動面の反応をチェックするテストを実施した。空腹感を抑制するケースでは女性たちに836カロリーの食べ物を摂取させてから、9時間我慢させることを要求。一方、運動するケースではウォーキングマシンで90分間、中レベルのランニングをさせて、空腹感を抑制させたケースと同じ時間帯に同じカロリーの食べ物を摂取させた。そしてその日の夜は、モニタリングされているとは知らされずに、全員がカロリー制限することなく、ビュッフェスタイルの食事をとった。
その結果、節食したケースでは女性は一人あたり平均で944カロリーの食べ物を摂取し、運動したケースでは660カロリーしか摂取せず、節食したケースのほうが43%多かった。男性を対象に行われた同様のテストでも似たような結果が出ている。
研究者は食欲を我慢した場合、飢餓ホルモンがアップし、飢餓抑制ホルモンの分泌量はダウンするとしている。以前は運動することで食事の量が増えるという考えが特に女性にあったが、今回の実験で、運動後または少なくとも運動した数時間後も人はそれほど空腹感を感じたり、たくさん食べたりしないことが判明した。研究チームはこういった効果が運動後もさらに長い時間持続できるかについて引き続き研究を続けていく計画だ。(編集KW)
「人民網日本語版」 2016年3月22日