第12期全国人民代表大会(全人代)第4回会議が16日午前に閉幕し、国務院の李克強総理が人民大会堂3階の金色ホールにて国内外の記者からの質問に答えた。
【EFE通信記者】過去2カ月前後の間の朝鮮の一連の行動を受けて、米国は韓国への軍事力配備を強化している。南中国海の軍事的緊張もエスカレートしているようだ。オーストラリアも戦略爆撃機の配備について米国と協議を行っている。また、中国を除く12カ国がTPPに調印した。オバマ大統領の「アジア太平洋回帰」戦略はすでに中国に問題をもたらしていると思うか?アジア太平洋地域にはまだ他の不安定化要因があると思うか?
【李総理】ご質問の1つ1つに答える時間はない。かいつまんで言えば、中国周辺に関する質問だ。中国は安定した周辺環境、友好的な善隣関係が必要だと終始主張している。地域の安定を維持し、善隣友好を実現する鍵はやはり地域の国々の共同努力にある。近隣でもめ事が起きるのは避けがたいが、誠意をもって相手に接し、外交的、平和的手段による解決を堅持しさえすれば、地域の安定を維持することは完全に可能だ。米国のような域外国については、これまでアジア太平洋から離れたことはなく、われわれはアジア太平洋地域で協力し、溝をうまく管理・コントロールすることができる。中国は近代化を推し進めており、発展が第一の重要任務だ。われわれには安定した周辺環境と平和な国際環境が必要だ。発展して強大になる中国は、世界平和を守る力強いパワーであり、周辺にもプラスだ。中国は平和的発展の道を揺るがず歩むとともに、国家の主権と領土の一体性の維持については少しも曖昧にしない。この両者は矛盾しない。域内国であれ域外国であれ、地域の安定にプラスの事を行うことを希望する。その反対の事をするのではないのだ。さもなくばどの国にとってもマイナスとなる。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月17日