国務院新聞弁公室は24日午後、科学技術改革および革新による発展に関する記者会見を開いた。中国科学技術部(省)の万鋼部長は、「中国は今後、基礎研究費の比率を高めるか」という質問に対して、「基礎研究、先進的な研究は、一国がオリジナルの革新力を高める上で重要だ。中国は国力に基づき、重力波探査を含む先進的な研究を行う」と回答した。中国青年報が伝えた。
2015年政府活動報告によると、中国の科学技術経費のGDPに占める比率は2%で、うち基礎研究が科学技術経費全体に占める比率は5%。この比率は先進国を大幅に上回っている。万部長は、「中国は近年、基礎研究経費を拡大している。2015年の中央予算のうち、科学技術支出は2500億元(1元は約17.2円)ほどで、うち基礎研究は18.5%の480億元ほど。プロジェクトの経費が中心となった」と述べた。
万部長は、基礎研究への投資には、まず基礎研究を支える体制・メカニズムの改善が必要だと指摘した。新たな科学技術計画には、基礎研究を支える3つの重要な内容が含まれる。まずは未来の量子通信、生命科学、幹細胞、環境保護などの基礎研究を重点的に支援する。次に先を見据えた計画を強化する。中国の国力に基づき、物質科学、ニュートリノ探査、重力波探査の計画を立てる。それから基礎研究拠点の建設を強化する。これには国家重点実験室、国家プロジェクトセンター、各業界が企業内に設立する重点実験室が含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年2月25日