高カロリーの料理は体に悪いと知りながら、ついつい食べてしまったという経験はないだろうか?カナダ・カルガリー大学の研究者はラットを使った実験で、高カロリーの食品は脳を活性化させる腹側被蓋野という領域のドーパミンの分泌を活発にし、ラットに多くの食品を摂取するよう促すことを明らかにした。研究者は24時間内に、ラットに糖分と脂肪分を多く含む食べ物を摂取させた。2日後、これらの食べ物に対するラットの欲求が旺盛になり、摂取量が増えた。研究者がこの領域にインシュリンを注入すると、ラットのこれらの食べ物に対する欲求が弱まった。研究者の一人は、「実験により、短期間内に高カロリーの料理を食べると、未来の食べる行為を誘発することが明らかになった。この(脳の)回路(腹側被蓋野)をターゲットとし、インスリンを投与することで、食欲を抑える方法になるかもしれない」と話した。研究報告書は、米国科学アカデミー紀要に掲載された。研究者は、この発見を人に用いることで、肥満症を治療する方法になるかもしれないとしている。新華社が伝えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年2月22日