店内の様子
レストランの経営は波に乗って順風満帆だが、それでも女性オーナーの穆華さんは開店当初の困難な時期を思い浮かべると感慨もひとしおだという。穆華さんは1998年に東京に留学し、卒業後は中国と日本の企業数社を転々とし、人脈を築き上げていった。ある時、偶然の成り行きでカラオケボックスの店舗を一軒手に入れた。一生懸命経営したおかげで、店の売り上げが次第に伸び始める頃、彼女はあることに気付いた。それはカラオケにやってくる客の多くが、その階下にあるレストランで食べ物を注文したがるということだ。そこから彼女は自分のレストランを開業したいと考えるようになった。火鍋レストランの開店当初、池袋は現在のように華人が密集しておらず、開店してから最初の10ヵ月は赤字続き、一番ひどい時期は売り上げが1日8000円という日もあった。このようなプレッシャーのなかで、穆さんはレストランの経営方針の転換を図った。彼女は面点師(麺と点心の専門家)から広東料理のシェフまで様々なジャンルの中華料理のシェフを探し、中国各地の有名なメニューを網羅したほか、店舗のデザインにも腐心し、価格と味を調整してきた。努力を重ねた結果、火鍋レストランは開業から11ヶ月目で黒字転換に成功した。
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