書き込みされたおばあちゃんの息子である高峰さんに取材したところ、彼もまさかこんなに注目を集めるとは思っていなかったとしながらも、決して売名行為ではないとし、彼自身がこのバーの専属シンガーで、母親は共演しているだけだと語った。
高さんは弟と一緒に音楽の仕事をしており、母親は田舎ですることもないので、しばしば彼らのところに遊びに来るという。しかし母親は大都市に来ても暇を持て余し気味だった。そこで、気分転換してもらうことを目的に、そして母親自身、若い頃に民謡を歌うのが好きだったこともあり、母親に楽器を教えることを思い立ったという。今では何曲も演奏できるようになり、歌も歌うという。
「今回のステージは主に度胸を鍛えるためだった」と高さんの母親である蔡遠秀さんは重慶晩報の記者の取材に答えた。普段は度胸があまりなく、何曲か演奏できても、基本的に家の中で演奏するだけだという。「息子がこのバーで歌手をしているので、ここで練習して、息子と一緒に演奏を楽しんだだけ。1回限りのことで、長期的にここで歌手をするつもりはない」と語った。
書き込みのあった遊牧浪措バーの従業員の羅さんは記者に「あの晩、おばあちゃんが何曲か歌った時、バーには30人ほどのお客さんが入っていたが、みんな若い人たちばかりで、不思議に思いながらも拍手していた」と語った。
高さんは彼と弟が母親に楽器を教えたのは、単に彼女に楽しんでもらいたかっただけだという。彼は「普段からバーで歌っているので、またいつか母親と一緒に舞台に上がるつもり。条件さえあえば、グループを結成して一緒に音楽を楽しみたい」と語った。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年1月14日