中国政府が徴用した民間旅客機2機が1月6日、相次いで海口美蘭国際空港を離陸し、約2時間のフライトを経て、午前10時21分と同46分に南沙(英語名スプラトリー) 諸島・永暑(英語名ファイアリー・クロス)礁の新空港に無事着陸した。2機の旅客機は同日午後に海口へと戻り、試験飛行は成功した。新華網が伝えた。
今回の試験飛行の成功によって同空港が民間大型旅客機の安全運航能力を備えていることを証明し、今後は島嶼への物資輸送、人的往来、医療・救護などに便利な交通手段を提供すると同時に、南中国海地域の海洋横断飛行に新たな代替空港と、よりリーズナブル・フレキシブルな航路の選択肢を提供することになる。
同日、取材記者は南沙諸島・永暑礁でこの歴史的な瞬間の証人になった。彼は感慨深げに「世界の果ては近くなった。私はこれまで7回、南沙諸島を訪れてきたが、永暑礁は大陸から1400キロ以上離れているので、以前は船で十数時間を要した。今日、私が搭乗した民間航空会社の定期便はたった2時間あれば十分だった。永暑礁空港の建設、使用はケタ外れに意味のあることだという事がわかった!」と話る。同時に彼が手に持ったカメラでキャビンアテンダント(CA)が永暑礁に上陸した美しいシーンを撮影した。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年1月11日