2014年10月から15年9月までの各省・自治区・直轄市における淘宝(タオバオ)の代表的品目の一人あたり平均消費額をみると、上位には上海市、浙江省、江蘇省、福建省、広東省の5省市が並び、次に新疆維吾爾(ウイグル)自治区、四川省、天津市、北京市、遼寧省が続いた。下位3位には甘粛省、青海省、西蔵(チベット)自治区が並んだ。一財網が伝えた。
この並びは予想内でもあり、予想外でもある。
予想内というのは、上位5位に東南沿海地域の経済が最も発達した省市が並んだことだ。専門家は、「これらの省市は民間経済が発達し、一人あたりの可処分所得が多く、購買力も強く、通販の発展水準も高い。この5省市は、現在の中国通販産業で宅配便の発送件数が全国最多の地域でもある。
経済が発達した地域は交通システムや物流システムも発達しているもので、物流システムの発達は通販消費をより一層喚起する。阿里研究院がまとめた統計によると、15年のショッピングイベント「ダブル11」(11月11日)の各地の配達ペースをみると、浙江が最も速く、江蘇が2位、上海が3位だった。
江蘇、浙江、上海がこのような特殊性をみせるのはなぜか。この3省市は地理的に近いだけでなく、人口が最も集中し、通販の貨物取扱量が多く、物流コストが低いといった特徴がある。統計によると、3省市のダブル11の宅配便発送件数は全国の半分に迫り、受取件数は4分の1を占め、3省市内で送受が完了した件数は全体の15%に達した。
予想外というのは、新疆が6位、四川が7位で、北京、天津、山東省などを上回ったことだ。黒竜江省、雲南省、広西チワン族自治区、海南省などはオンライン消費では中流の上流寄りに位置し、経済がより発達している中部の省区市はいずれも下位に並んだ。