ネット時代には、新疆や四川などの地域の取引コストが低下した。こうして交通が不便で、従来型商業貿易の発達が遅れていた遠隔地の省区市の人々が、以前は手に入れにくかった商品や買えなかった商品を買えるようになった。こうして人々はオフライン消費からオンライン消費へと大挙して移動しただけでなく、これまでに達成した水準の上に立ってさらに消費を拡大している。
もう一つの重要な指標がある。オンライン消費構造の多様化データをみると、上海、広東、北京、天津、江蘇、浙江が上位に並んだ。いずれも経済が発達した省市ばかりだ。
北京、上海、広東、深セン市の4大一線都市は中国で経済が最も発達した都市であり、消費構造には全国の代表という性質がある。これら4都市との消費構造の相似度をみると、上位には天津、広東、江蘇が並び、最も違いが大きい下位には寧夏回族自治区、青海、海南、貴州省、西蔵が並んだ。
14年10月〜15年9月のオンライン消費品目別表をみると、4大一線都市は32品目で消費曲線の形がほぼ一致しており、女性用衣類・服飾品の消費額が最高で、全体の約2割を占めた。深センはほかの3都市とやや異なり、携帯電話と3C認証を取得したデジタル製品の消費額が3都市より明らかに多かった。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月6日