山西省寧武県王化溝村は11月24日未明、真っ白な大雪に覆われ、村落の周りを囲む杉の木は雪をいっぱいに被り、まるで銀世界に入り込んだようだ。「宙に浮く村」とは王化溝村のことであり、村落が海抜2300メートルの断崖絶壁に建てられたため、「宙に浮く村」と呼ばれている。2010年、「中国歴史文化名村」の称号を受け、「宙に浮く古い村」とも呼ばれている。王化溝村の歴史は明の末期から清の初期まで遡ることができる。「宙に浮く村」は明の末期から清の初期に作られたと言い伝えられている。明の末期の農民蜂起の指導者・李自成が寧武関を攻め落としたあと、北京へと一気に攻め入った。明朝最後の皇帝・崇禎帝は4人の皇子を寧武関の周遇吉総兵官(司令官に当たる)に保護を託した。周総兵官は命からがら逃げのびた寧武の4人の皇子を寧武の清真山普応寺に避難させ、彼らの随行人が寺から距離が近い断崖絶壁の上に足場を作り家を建て、皇子たちを匿った。数年後4人の皇子は鬱で亡くなり、随行人はそのまま住み続けたため、この辺りは王化溝村と名付けられた。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年11月26日