外交部(外務省)は17日、李克強総理によるマレーシア公式訪問、同国クアラルンプールで開催される第18回ASEANプラス1(中国)首脳会議、第18回ASEANプラス3(中日韓)首脳会議、第10回東アジアサミットへの出席について国内外のプレス向けブリーフィングを行い、劉振民外交副部長(外務次官)が説明を行った。
劉副部長によると、今年のASEANプラス1(中国)会議で、李総理は中国側の対ASEAN政策を重点的に明らかにし、より緊密な中国―ASEAN運命共同体、21世紀の海のシルクロード、中国―ASEAN「2+7協力枠組」などのイニシアティブの実行を引き続き推進し、生産能力、コネクティビティなどの協力を重点的に推進し、中国―ASEAN関係の水準を高める。ASEANプラス3(中日韓)首脳会議では、中国側は「2013―2017年ASEANプラス3協力活動計画」と「東アジアビジョングループ第2報告」の実行推進、財政・金融・食糧安全保障など伝統的分野の協力の深化、コネクティビティ・国際生産エネルギー・海洋・貧困者支援・エネルギー・災害救援など新分野の協力の深化、域内包括的経済連携(RCEP)と中日韓自由貿易協定の交渉の推進・加速、2020年までの東アジア経済共同体の構築という目標の達成を後押しする。
東アジアサミットで、李総理はサミットの今後の発展の方向性について見解を語り、サミットの戦略的フォーラムとしての位置づけを引き続き堅持し、ASEAN主導、協議によるコンセンサス、各国の受け入れやすさに配慮するなどの原則を引き続き堅持し、エネルギー・環境保護、金融、教育、公衆衛生、災害管理、ASEANコネクティビティという6つの重点分野の協力を推進し、経済発展と政治的安全の両輪駆動を引き続き堅持し、サミットの健全で安定した発展を促進する。
李克強総理のマレーシア訪問は就任以来初であり、両国の包括的・戦略的パートナーシップの発展にとって重要な意義を持つ。李総理はナジブ首相主催の歓迎式典などに出席し、ナジブ首相と会談し、両国関係および各分野の実務協力について踏み込んで意見交換し、両国関係の今後の発展について計画する。双方は経済、貿易、文化など実務協力文書の調印にも立ち会う。李総理はさらにマレーシア各界の人々と幅広く接触する。われわれは今回の訪問を通じて両国の友好が深化され、各分野の実務協力の水準が全面的に高められ、包括的・戦略的パートナーシップが新たな段階へと押し上げられることを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月18日