習近平国家主席は26日、米国ニューヨークの国際連合本部で中国と国連との共同開催による南南協力円卓会議に出席し、議長を務めた際、「中国は今後5年で発展途上国に『6つの100』プロジェクトという支援を提供する。内容には100件の貧困撲滅プロジェクト、100件の農業協力プロジェクト、100件の貿易促進支援プロジェクト、100件の生態環境保護・気候変動対応プロジェクト、100カ所の病院・診療所、100カ所の学校・職業訓練センターが含まれる」と述べた。人民日報が伝えた。
習主席は、「今後5年で、中国は発展途上国に12万人分の中国での研修と15万人分の奨学金を提供し、発展途上国のために各種職業の技術者50万人を育成する。中国は南南協力・開発学院を設立し、世界保健機関(WHO)に現金200万ドル(1ドルは約120.5円)の支援を提供する」と述べた。
習主席は新時期の南南協力について4つの提案をうち出した。▽多元的な発展の道の模索に努力すること▽各国の発展戦略の連携促進に努力すること▽実務的な発展成果の実現に努力すること▽グローバルな発展の枠組の改善に向けて努力すること、の4点だ。
南南協力円卓会議で発表された共同主席プレスコミュニケは、南南協力の重要な貢献を評価し、南南協力の重要な原則を総括するとともに、発展の理念・経験の交流を強化し、マクロ政策の協調を深め、協力の目玉プロジェクトを実施し、グローバル経済のガバナンス改革を推進するなどの南南協力深化のための提言をうち出した。
このたびの南南協力円卓会議に出席したのは、南アフリカのズマ大統領、エジプトのシシ大統領、ザンビアのルング大統領、ウガンダのムセベニ大統領、エクアドルのコレア大統領、ナイジェリアのブハリ大統領、パキスタンのシャリーフ首相、マレーシアのナジブ首相、サモアのトゥイラエパ首相、バングラデシュのハシナ首相、デンマークのラスムセン首相をはじめとする各国の元首・首脳と、国連の潘基文事務総長、国連開発計画(UNDP)、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)、国連食糧農業機関(FAO)、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)などの国際機関の責任者たちだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月27日