世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2015年版」に関するリポートを発表した。イノベーション指数ランキング上位は依然として高所得国が独占したが、中国は中所得国のなかで頭角を現し、「最もイノベーティブ(革新的)な国」の上位に食い込もうとしている。チャイナネットが伝えた。
「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2015年版」は、「成長促進につながる有効なイノベーション政策」を評価基準としている。新興エコノミーが自国の優位性を活かして環境整備を進め、イノベーションを促進するとともに成長を刺激する新たな道を切り開いていく可能性が重視される。リポートによれば、イノベーション政策は発展途上国と新興エコノミーで中心的な地位にあり、イノベーション促進は成長戦略の中核であると同時に、汚染、衛生、貧困、失業などの緊迫した社会問題解決に極めて重要な意味を持つ。
「最もイノベーティブな国」の上位5位はスイス、英国、スウェーデン、オランダ、米国の順で、大学のイノベーションの質については、学術論文や国際特許の出願数・承認数なども評価基準となる。米国や英国が上位に入るのは、国際的に高いレベルの大学が多いためで、日本、ドイツ、スイスが後に続く。
「人民網日本語版」2015年9月18日