少食なのに太りやすく、さまざまなダイエット法を試しても微々たる効果しか得られず、水太りだとからかわれる人がいるのはなぜだろうか?一方で、好きなだけ食べても太らず、ダイエットという言葉が辞書にない人がいるのはなぜだろうか?人民日報が伝えた。
その答案は、遺伝子にある。米マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の研究者はこのほど、医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に最新の研究成果を発表した。肥満(主に脂肪の燃焼)を抑制するのは、「IRX3」「IRX5」遺伝子だ。この2つの遺伝子は、人体の熱産生メカニズムを直接操作することで、過度に摂取した熱量の消耗もしくは保存を決定する。誰もが持つこの2つの遺伝子を形成する数多くのヌクレオチドのうち、ただ1つのヌクレオチドの差によって太るか痩せるかが決まる。遺伝子内にシトシンがあれば太りやすい遺伝子で、チミンがあれば痩せやすい遺伝子だ。この2つの遺伝子は脳を経由せずに、白色脂肪の細胞内の熱産生メカニズムを直接指揮し、脂肪の燃焼、脂肪の保存(太りやすい)を決める。
人の熱産生メカニズムは、太るか痩せるかを決める鍵だ。この2つの遺伝子の他に、このメカニズムに影響を及ぼす要素はあるだろうか?答えは、運動、食事制限、低温だ。つまり両親から太りやすい遺伝子を受け継いだとしても、その後の方法により自分のスタイルを調整できるということだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月15日