日本列島を縦断した強い台風も、日本国民の安保法案反対の歩みを阻むことはできなかった。10日夜に雨の中数千人が国会を包囲し、再び抗議集会を開いた。中国新聞網が伝えた。
その前日にも数千人規模の抗議集会が雨の中日比谷公園で行われた。市民団体は大手メディア複数に掲載した全面広告で、国会前の抗議集会と座り込みデモを18日まで続ける方針を明確にした。同日の抗議集会で市民らは安保法案反対、安保法案即時廃案、安倍内閣退陣などのスローガンを声を大にして叫んだ。社民党の吉田忠智党首を含む国会議員複数および市民団体の代表が次々に演説。映画『老人と海』の監督で日本に滞在する米国人のジャン・ユンカーマン氏も雨の中現場に駆けつけて演説し「戦後の日本の平和憲法は歴史の教訓を踏まえて制定されたものであり、『改正』すれば再び戦争の道を歩むことを阻止するのが難しくなる」と述べた。
「戦後最長」とされる国会の会期が終わりに近づくにつれて、安倍陣営は集団的自衛権の行使容認を旨とする新安保法案の通過を確保するため、慌ただしく動いている。総裁選で自らと競争するつもりだった野田聖子氏を抑えつけて党首に「不戦勝」するや、再び安保法案に焦点を定め、来週内の参院での強行可決を確保するよう要求している。
安倍陣営による安保法案強行推進に反対する各野党も、来週を最後の正念場と見ている。最大野党・民主党を含む6野党は10日、翌日に党首会談を開いて、内閣不信任案の提出、首相問責決議案によってできる限り採決を遅らせることを含め連携策を検討することを決定した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月11日