2015年帰国就職・起業報告が16日発表された。それによると、帰国した留学生の8割以上が再び中国社会に溶け込めていることがわかった。中国国際放送局日本語版が伝えた。
今回の調査は1980年代生まれと1990年代生まれで留学を経て帰国した人々を対象に、中国・グローバル化シンクタンクと中国知聯グループによって行われた。それによると、再び社会に溶け込めたと回答した80%以上の留学生のうち、「徐々に溶け込めた」と回答した人は54.4%、「比較的早く溶け込めた」と答えた人は32.7%、「まだ溶け込めていない」と答えた人は12.9%を占めた。2013年の調査では、半数以上が国内環境に溶け込めないと回答していた結果と比べると、今回はだいぶ改善したといえる。
どのような方法で溶け込んだのかについては、「自然に溶け込めた」、「生活スタイルを現地に合わせる」、「自ら心理的に調整する」、「国内で友達を作る」がそれぞれ58.7%、49.8%、46.7%、35.7%を占めた。ほかにも、社交の場や学術、ビジネス活動に参加することと、個人資本の越境経営や転化もそれぞれ20.2%と7.3%を占めた。
中国知聯グループのCEO郭盛氏は、「報告からみて、留学生の国内での就職情勢は全体的に楽観視でき、就職経験のある人は給料が高い。しかし、まだ80%の留学生が、今の給料は自分が思っていた金額より低いと考えている。これらの留学生が国内の就職と起業環境に適応するまでには依然として時間がかかる。適応させるには、社会的な力を十分に利用して文化と交流活動を展開する必要がある」と述べた。 (編集SC)
「人民網日本語版] 2015年8月17日