フィリピン沿岸警備隊は、フィリピン中部で2日昼ごろ、173人を乗せたフェリーの転覆事故が発生、36人が死亡、19人が行方不明となっていることを明らかにした。新華網が伝えた。
フィリピン沿岸警備隊のArmand Balilo報道官によると、転覆したフェリーは、フィリピン中部の都市オルモックを出航、対岸のカモテス諸島に向かっていた。現地時間2日午後12時50分ごろ、出発した港から約200メートル離れた水域で転覆した。
沿岸警備隊の最新報告によると、フェリーは港を出て間もなく、突然訪れた海の荒れによって転覆した。
Balio報道官によると、救助隊員がすぐに事故発生現場に駆けつけ、これまでに118人が救助されたという。
フィリピンには7千以上の島があり、フェリーは各島を結ぶ最も主要な交通機関となっている。しかし、船舶の老朽化や安全対策の不備が原因で、これまでにも海難事故がたびたび発生している。1987年12月20日、客船がフィリピン中部の海域でタンカーと衝突、約1500人が死亡、前世紀最悪の海難事故のひとつとなった。2008年6月21日、862人を乗せた大型フェリー「プリンセス・オブ・ザ・スターズ」が、やはりフィリピン中部の海域で、台風の暴風雨に見舞われ転覆、翌月の月末までに、わずか60人ほどが救出された。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月3日