中国国家標準化管理委員会は24日、「日常防護型マスク技術規範国家基準(意見征求稿)」を発表した。人々が日常生活で使用する防護用マスクの国家基準が制定されるのは、中国で初めてとなる。人民日報が報じた。
中国における2014年マスク販売量は前年比倍増、2013年販売量は、2012年比180%増加した。だが、現在市場に出回っている製品に表示されている規格では、微小粒子状物質(PM2.5)を遮断できるとうたっていても、実際の遮断率が90%を上回る製品は、全体の15%にも満たない。このような状況から、急ぎ日常防護用マスクの基準を制定し、秩序ある業界競争を規範化、消費者の利益を保護する必要性に迫られた。
新しい国家基準では、遮断率に応じ、マスクの防護ランクをA、B、C、Dの4ランクに分けられ、それぞれの遮断率は順次、90%、85%、75%、65%以上とする。各ランクに対応する大気汚染レベルはそれぞれ、「極めて深刻な汚染」「深刻な汚染以下の汚染」「重度汚染以下の汚染」「中度汚染以下の汚染」。大気汚染が深刻な状況でも外出しなければならない住民のニーズにもとづき、新基準では、汚染ランクに応じたマスク防護ランクが定められた。また、新基準では、染色堅牢度、ホルムアルデヒド除去率、吸気抵抗率、微生物除去率、下方視野など9項目の内在指標にもとづいた詳細な規定が設けられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月25日