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南開大学が特殊なグラフェン開発、無燃料宇宙船を実現へ

人民網日本語版 2015年06月23日13:01

南開大学が19日に発表した情報によると、同校の教授である陳永勝氏、田建国氏が率いる共同研究チームは3年間の取り組みを経て、光によって動くグラフェン材料を作ることに成功した。この材料は太陽光を含む各種光源の光を浴びることで駆動・飛行し、その駆動力は伝統的な光圧の1000倍以上に達する。この研究成果により、光を浴びることで飛行することが可能になる。中国新聞社が伝えた。

研究者は南開大学の機能高分子材料教育部重点実験室で、重さ4ミリグラムのスポンジに似たせんべい状の3Dグラフェン材料を真空管の中に入れた。異なる光源の光を浴びると、スポンジは瞬時にして水平・垂直方向の移動を見せた。最長移動距離は40センチに達した。

研究者によると、実験室では一般的なレーザーやキセノン灯など、弱い光源が用いられている。実験によって、光源の波長とグラフェン材料が生む駆動力は、反比例の関係をなすことが分かった。波長が短いほど、材料が生む駆動力が大きくなるのだ。研究者は屋外の実験によって、太陽光でもこのグラフェン材料を移動させられることを発見した。

陳氏は、「光によって大きな物体を動かし、マクロ的駆動を実現したのは、科学界でこれが初めてだ。測量の結果によると、このグラフェン材料が光を浴びて生み出す力は、伝統的な光圧の1000倍以上に達する。500キロの設備にこのグラフェン材料でできた駆動板を取り付けた場合、理論上得られる駆動力で毎秒0.09メートルの加速度に達する」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年6月23日

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