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冨田勲×初音ミク 「イーハトーヴ交響曲」 北京で公演

異次元のコラボ、宮沢賢治の理想郷を描く

人民網日本語版 2015年05月22日09:19

By Mulan Promotion Company,Limited (c)Crypton Future Media, IncBy Mulan Promotion Company,Limited (c)Crypton Future Media, IncBy Mulan Promotion Company,Limited (c)Crypton Future Media, IncBy Mulan Promotion Company,Limited (c)Crypton Future Media, IncBy Mulan Promotion Company,Limited (c)Crypton Future Media, Inc指揮者の河合尚市氏(左)司会者の王小燕氏(右)木蘭創意文化株式会社取締役会長の耿忠氏(左)作曲家の冨田勲氏(中)司会者の王小燕氏(右)指揮者の河合尚市氏(左)バイオリン首席奏者(中)作曲家の冨田勲氏(右)
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壮大な交響曲と古典詩の持つ不朽の魂が、2次元の歌姫と融合すると、どのような化学反応が生まれるのだろうか?人民網が伝えた。

5月20日、世界的作曲家として知られる冨田勲氏が日本のバーチャルアイドル・初音ミクを引き連れて、北京世紀劇院の舞台に初登場した。午後7時半、スターウォーズのテーマと共に、「イーハトーヴ交響曲」の第一部・宇宙と音楽のシンフォニーが幕を開けた。スターウォーズや組曲「惑星」の壮大な旋律の中で、観客たちは広大な宇宙に飲み込まれるかのような気分を味わった。

第二部のイーハトーヴ交響曲では、日本の詩人・宮沢賢治の世界が描かれた。イーハトーヴは、宮沢賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉とされている。宮沢賢治の故郷・岩手県花巻市は地震・津波の多発地帯であり、自然災害の経験も、イーハトーヴに現実的な色彩を加えた。冨田氏は今回、この世界観を交響曲という形で表現した。観客はこの作品を通じて、時に広大な宇宙を漂い、時に素朴な生活や、激しい暴風雨を経験することができる。第二部では日本のバーチャルアイドル・初音ミクも登場、河合尚市氏の指揮の下、初音ミクのピュアで美しい歌声がオーケストラ・合唱と一体化した。宇宙と神話の世界を描くデジタルペインティングアーティスト・KAGAYA氏の作品が舞台両側に設置されたスクリーンに映し出されると、初音ミクのダンス、オーケストラの演奏、合唱団の歌声が、まるで遙か遠い異世界の出来事のように感じられ、観客は理想郷へといざなわれた。

今年83歳の冨田氏は公演の中で、幼少の頃北京で過ごしたことを明かし、「一番好きな場所は天壇。子供の頃、回音壁の前の圜丘壇で話をすると、自分の声が宇宙からの声と一体化したように感じた。この体験が音楽創作のきっかけともなっている」としたほか、「中国中央音楽学院のEOS交響文献楽団と、日本の混声合唱団イーハトーヴ フレンズ、イーハトーヴ子ども合唱隊が今回、同じ舞台に立てたことを、とても嬉しく思う。音楽がもたらす感動が、中国の観客の一人ひとりに届くことを願う」と述べた。

「イーハトーヴ交響曲」は、芸術祭「2015年相約北京」のプログラムの1つとして上演された。同芸術祭は1カ月あまりにわたって開催され、米国、ラテンアメリカ、フランス、日本など25カ国・地域の42の大型芸術団体、104のバンドやDJが、100回あまりの屋内公演、50回あまりの屋外公演を開催する。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年5月22日

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