アリババ(阿里巴巴)グループ傘下の「アリクラウドコンピューティング」が18日、プログラマー向けの大型割引キャンペーンを行った。1万社以上の中小企業が同日午前までにアリクラウドの公式サイトでクラウドサーバーを調達した。従来の方式と比べて、合計1千万元(1元は約19.2円)以上のITコスト節約となる。京華時報が伝えた。
開発者の童星昇さんは18日の午前零時を待って、小型のブログとフォーラムを運営するためのクラウドサーバーを12.18元で購入した。このクラウドサービスで開設したウェブサイトは、1日約5万人から10万人のアクセスを保障することができる。大都市のポータルサイトに相当するアクセス数である。
アリクラウドは同日、主力のクラウドコンピューティング製品の割引販売を行うことを発表した。クラウドサービスの提供者やベンチャー投資機構もこのキャンペーンに加わった。「クラウドのコストを下げることによってより多くの顧客がクラウドコンピューティングを通じて自身の価値を伝えるのを助け、科学技術の恵みをより多くの人に伝えたい」と関係者は語る。
アリクラウドのプラットフォームでは現在、革新・起業が盛んとなっている。1980年代生まれや90年代生まれの若者は、クラウドコンピューティングの低コストやエラスティックコンピューティングなどを拠り所に、市場における一定の地位の確保を実現している。大人気となったお絵描きアプリ「MYOTee」は初期段階において、アリクラウドで毎月73元のクラウドサーバーを使い、ほとんどコストなしに公式サイトへのすべてのアクセスを実現した。最近話題のアプリ「スーパー時間割」を作った90年代生まれのCEO余佳文も、アリクラウドのユーザーだ。