過去数年間にわたり、日系車は中国市場で紆余曲折の道をたどってきた。日系車に対する評価もさまざまだった。中国経済網が伝えた。
このほど閉幕した第12回広州モーターショーで、一汽トヨタは第14代「クラウン」を初披露した。世界一の自動車メーカーであるトヨタ傘下のトヨタブランドの旗艦車として、新クラウンはトヨタブランドと日系車が中国市場で復活できるかどうかについて、人々の関心を呼び起こしている。
クラウンの今回のフルモデルチェンジが成功するかどうかは、モデルチェンジそのもののように簡単なことではない。ショーの会場で新クラウンの「艶姿」を眺めた自動車愛好家は、「クラウンの位置づけはいまだにあいまいだ。新車には重厚なデラックス感がなく、若い世代向けのリニューアルの特徴がどこにあるのかわらない」と話す。
▽失われたクラウンを求めて 国産第12代クラウン
今年50歳になる宋さんは、成功した民間企業の社長だ。8年前に事業の形が整ってくると、最初の給料で当時35万元(約674万円)ほどしたクラウンの3.0リッター車を買った。「当時はクラウンで商談に行くのが、ものすごくステイタスだった」という。
クラウンはトヨタの全シリーズの中で最も長い歴史をもつ高級セダンで、発売から60年近くが経つ。40歳以上の消費者にとって、クラウンが高級公用車、高級ビジネス車であることは間違いない。ピーク期の1カ月あたり販売台数はアウディの「A6L」を抜き、2005年6月はクラウンが2965台A6Lが2942台だった。