南京に到着した世界最大の防空サイレン装置「護衛者」
1997年12月15日付人民日報紙上に、「今このとき、あなたが南京のどこにいようとも、何をしていようとも、そしてあなたがどのような身分の人であろうと、この警報サイレンの音を聴くと、深い衝撃を感じないわけにはいかない」-と綴られた文章が掲載された。環球網が報じた。
1996年以降、毎年12月13日(中国侵略日本軍が1937年のこの日に南京を占領した)が来ると、南京全市のあらゆる防空サイレンが鳴り響く。甲高い警報の音で、南京で日々の生活を送る市民は誰でも、1937年に起こった日本軍による南京大虐殺という史実を想い出す。今年の12月13日は、初めての国家追悼日となる。世界最大の防空サイレン装置がひっそりと南京に輸送され、すでに到着しているという。この防空サイレン報装置は、国家追悼日当日に催される式典に用いられる。
この防空サイレン装置を生産したメーカーの担当者は、「『護衛者』と命名されたこの装置は、弊社が自主研究開発した。この装置から発せられるサイレンが、特別な日に鳴り響くことで、市民ひとりひとりに、『国恥を忘れてはならない』という警告メッセージを送ることになる」と説明した。