商務部(商務省)、中国証券監督管理委員会(証監会)など関連部門の一連の審査・認可を受けて、米国の白物家電大手ワールプールが中国のA株上場企業の合肥三洋を買収して設立した新会社・恵而浦(中国)有限公司がこのほど正式に発足した。このことは、103年の歴史をもつ米家電大手が合併買収(M&A)を通じて中国家電産業に参入し、A株市場への上陸を果たしたことを意味する。新会社の金友華董事長(会長)は、「将来はA株上場企業の『合肥三洋』は『恵而浦』に名前を変えることになる。海外ブランドの名前がついた初めてのA株銘柄になる」と話す。「北京青年報」が伝えた。
合肥三洋は中国家電企業の栄事達と日本の三洋電機との合弁企業。日本のパナソニックが今年、保有する合肥三洋株をすべてワールプールに売却して手を引いたことにより、ワールプールは51%の株式を保有して合肥三洋の筆頭株主に躍り出た。新会社は「ワールプール」ブランドを擁するだけでなく、今回の買収を通じて合肥三洋の傘下にあった「サンヨー」、「栄事達」、「帝度」の3ブランドも留保することになった。また安徽省合肥市にある生産基地はワールプールが米国以外で所有する最大の生産拠点になった。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月9日