タンザニア連合共和国のジャカヤ・ムリショ・キクウェテ大統領が21日、公式訪問のため中国・北京に到着した。北京首都国際空港から釣魚台国賓館に向かう国賓を乗せた車の列に、オートバイの護衛隊の姿が現れ、多くの北京市民に驚きをもたらした。銭江晩報が伝えた。
オートバイによる護衛は、各国が海外の首脳などを迎えた際に用意する最高レベルの待遇、最高の安全保障措置だ。中国はオートバイによる護衛を停止してから、10年ぶりに再開した。かつては輸入オートバイが使用されていたが、今回使用されたオートバイは中国が独自に開発・生産したものだ。
今回使用された「CF650G」は、浙江春風動力股フェン有限公司が生産したオートバイで、わずか半年で研究開発から生産を実現した。同車は4件の発明特許を含む、27件の特許を出願している。同車は中国で初めてABSと全車LEDライトを搭載したオートバイで、最高速度は時速170キロに達し、緊急停車と180度の急カーブが可能だ。
同車の排気量は650ccで、マイナス20度の低温環境下でも一度でエンジンをかけることができる。通常のオートバイの場合は、マイナス10度までとなっている。二輪車用エアバッグは調整が可能で、1メートル75センチ以上の運転手の需要を満たせる。
フロントシールドは電動で、位置を記憶する機能を持つ。同車には無線通信と有線通信が、ヘルメットにはブルートゥースが内蔵されており、リアルタイムの通信が可能だ。通信距離は30キロ以上。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月24日