中国兵器工業集団公司が28日に明らかにしたところによると、同公司と中国国家測量地理情報局は27日に戦略的協力枠組み協定を締結した。双方は、衛星測位システム「北斗」に基づく位置情報サービスを提供するための全国的な地上強化ネットワーク建設と、地図サービスサイト「天地図」の商業化普及、および北斗関連産業の海外進出に向けた提携を進めていく。科技日報が伝えた。
協定によると、双方は北斗を代表とする位置情報サービスおよび、「天地図」をプラットフォームとする地理情報サービス分野でインフラ整備を進め、経済建設・公共応用に向けたサービスを拡大しいく。
双方の主な提携内容は以下の通り。
▽中国測位航法衛星システム(CNSS)の資源を統合し、中国の陸地と領海を網羅する全国北斗地上強化ネットワークを建設、国家安全を確保するという前提の上で、北斗に基づく位置情報を使った国民経済に役立つ付加価値サービスを発掘、展開していく。
▽「天地図」のプラットフォームと情報を利用し、位置情報サービスとコンテンツの市場化を全面的に進めていく。
▽国外における北斗地上強化ネットワーク・位置サービス運営プラットフォームの建設を共に推進し、北斗の国際的な競争力を形成する。
中国兵器工業集団公司の尹家緒董事長(会長)は、「双方が『北斗地上強化ネットワーク』の建設と『天地図』の商業化・普及を共に推進することは、北斗と国家地理情報の融合を促進し、『デジタル中国』の建設に向けた基礎を築くことにつながる。これは国家情報安全の保障、地理情報産業発展の促進、北斗応用の規模化・商業化、北斗の国際競争力の向上にとって重要な意義を持つ」と指摘した。
中国兵器工業集団公司は近年、情報化に向けたモデルチェンジ・アップグレードの主な方向性として北斗の応用に取り組み、軍事・民間の2方面から積極的に北斗技術の応用・発展を推進、一連の成果を獲得している。今年3月、国は北斗地上強化システムの建設と応用・普及の任務を兵器工業集団公司に託した。国家測量地理情報局は中国で最も早く衛星ナビゲーション技術の高精度応用を実現した部門であり、CNSSの基地局建設、衛星ナビゲーションの高精度応用といった面で突出した戦略的地位を誇り、豊富な実践経験と成果を有する。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年8月29日