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南京の大学生が3カ月かけて抗戦の元兵士30人の写真撮影

人民網日本語版 2014年08月15日11:19

抗戦の元兵士30人の写真。南京財経大学抗戦元兵士ドキュメンタリー撮影グループ。
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南京財経大学の学生サークルが課外の時間を利用し、3カ月近くかけて南京の抗戦の元兵士30人を訪ねて彼らの肖像写真を撮影し、また「口述の歴史」の映像資料を記録した。これら元兵士30人のうち28人が黄埔軍校の卒業生だ。学生サークルのリーダー袁啓婓さんによると、現在南京には抗戦の元兵士専門のドキュメンタリーは存在しないため、彼らは集めた映像資料をドキュメンタリーにする計画だ。「元兵士のうち最年少の人は89歳、最高齢はすでに100歳で、私たちの取材後しばらくして2人が亡くなった。こうした仕事は早くしなければ」と語る。 揚子晩報が伝えた。

「南京財経大学抗戦元兵士ドキュメンタリー撮影グループ」のリーダー袁啓婓さんによると、抗戦の元兵士というグループに注目したのは冬休みのメディア実習の経験による。「当時メディアでは南京城を守ることのできなかった元兵士の謝罪の報道がされて一般から大きな反響があった。しかし彼が亡くなった時、葬儀は非常にさびしく、この出来事が私の心を動かした」。学生サークルは江蘇省黄埔軍校同窓会の張修斉会長に連絡をとった。張修斉会長は56人の名簿を提供してくれたが、その上には「すでに8人が死亡」と書かれていた。そのためサークルの学生は名簿を手に各地を回った。中には病気などで病院に入院しているため取材できない人もいたため、連絡が取れたのは残りの28人だった。肖像写真を撮影した30人のうち黄埔軍校の卒業生ではない人が2人含まれているが、この2人も遠征軍に参加した抗戦の元兵士だ。

▼「拡大して遺影に」

撮影を担当した大学1年生の馮安迪さんによると、高齢者の中には話すことがはっきりしない人もおり、学生は忍耐強く彼らの話を聞いた。ある元兵士は当時について「兵士で死を恐れぬものはいない。だから私は後方支援兵士になったが、後に日本人の残酷な行為を見て耐えられず、前線勤務を志願した…」。今年94歳になる元兵士の馬振煦さんは涙を流しながら「私たちは尊敬に値しない。戦死した兵士たちこそ尊敬に値する」と語った。

写真撮影が全て完了した後、学生グループは写真を7インチのサイズでプリントしてそれぞれの元兵士に贈った。袁啓婓さんによると、高齢者施設に入居しているある元兵士は写真を受け取って非常に喜び、もう少し大きな10インチサイズにプリントできないか、私が死んだ時に遺影として使いたいと学生に話したという。(編集YH)

「人民網日本語版」2014年8月15日

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