鉄道部門は14日、西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)と日喀(シガツェ)を結ぶ「拉日鉄道」が15日に開通、16日午前9時に第1便が拉薩駅を出発することを明らかにした。人民日報が伝えた。
「天路」と呼ばれるチベット鉄道の延長区間である拉日鉄道が開通したことで、チベット鉄道網がさらに完備され、これまで道路輸送に頼っていたチベット西南部地域の輸送体系が大きく改変する。道路利用で約6時間だった拉薩から日喀までの所要時間は、拉日鉄道を利用することで2時間59分に短縮される。
青蔵鉄路公司によると、拉日鉄道の運賃は、現時点で未定という。
拉日鉄道は、全長251キロメートル、青蔵高原西南部および西蔵(チベット)自治区内を走る。東はチベット鉄道終点の拉薩駅を出発し、拉薩川に沿って南下、堆龍徳慶(トゥールン・デチェン)県と曲水(チュシュル)県を経由し、西に折れて雅魯蔵布(ヤルツァンポ)江を遡り、約90キロメートルの雅魯蔵布(ヤルツァンポ)江大峡谷を通り抜け、尼木(ニェモ)県と仁布(リンプン)県を経て、チベット南西部の中心都市日喀に到着する。拉薩南、曲水、日喀など計14駅が設けられ、最高時速は120キロメートル、年間貨物輸送量は830万トンを上回る見込み。
拉日鉄道は、東端でチベット鉄道および建設が計画されている拉薩・林芝(ラサーニンティ)鉄道とつながり、西端で同じく計画中の聶拉木(シャラム)―亜東口岸線とつながる予定で、チベット鉄道網における「承東啓西(発展した東部地域を支えとして西部地域を開拓する)」計画の中枢となる。拉日鉄道の開通・開業は、チベット経済社会の発展推進、国土資源の開発促進、沿線に住む各民族の人々の移動・旅行環境改善、民族団結の増進に重要な役割を果たすと見られる。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月15日