日本・大阪市のある会議室に13日夜、100人近くの市民が集まり、田中信幸さんの講演に耳を傾けた。田中さんは中国侵略日本兵の息子で、講演のテーマは「まだ終わらぬ責任―父親が託した『従軍日記』」というものだ。
講演開始前、「南京大虐殺60周年大阪執行委員会」の責任者、黒田薰氏が取材に応じて次のように語った。田中氏は父親が侵略戦争に参加したことを隠さず、また深く反省しているが、現在の社会的なムードの下では非常に勇気の必要なことだ。こうした講演を聞くことは日本人、特に若者が正確な歴史認識を形成する上で有益である。中国の南京大虐殺や「慰安婦」問題関連史料の世界記憶遺産申請の件について黒田氏は「日本人として、中国政府のこうした行動を非常に嬉しく思い、市民団体の一員として、今後も日本政府の侵略の証拠を永久に保存するために努力していく」と語った。「日本政府は中国政府のやり方に抗議する理由は何もない。逆に、日本政府は南京大虐殺の犠牲者のために記念館を設立すべきだ」。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年6月16日