南京工業大学の校長である黄維氏が率いる研究チームはこのほど、科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に論文を掲載した。同チームが開発した新しい情報暗号化・暗号解読技術は、「光」を媒体とする情報送信の安全性を高める。同技術は世界初の発明となった。人民日報が伝えた。
光信号をストレージとする装置は情報記録の機能しか持たないが、これを踏まえた上で情報の暗号化・暗号解読を実現することが、光ストレージの研究分野の難題であった。南京工業大学と南京郵電大学の科学者による「先進材料革新チーム」は研究の中で、りん光性金属配合物の長寿命発光という長所を活用し、時間分解画像化技術と結びつけ、情報記録の機能しか持たなかった光情報ストレージ装置に情報暗号化・暗号解読の機能を持たせた。黄氏は「同技術は有機光電子学の研究および応用の新たな方向を切り開いた。りん光性金属配合物のような、多刺激・スマート反応光電機能材料は今後、スマート光電装置およびバイオセンサーなどの分野で幅広く活用できる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月14日