世界保健機関(WHO)が13日に発表したH7N9型鳥インフルエンザウイルスの感染状況によると、中国国家衛生・計画出産委員会はこのほど、中国で新たに6人が同ウイルスに感染したことが実験室の検査で確認され、そのうち1人が死亡したと発表した。中国新聞社が伝えた。
WHOが報告を受けた同ウイルスの新たな感染例のうち、2人は広東省仏山市、1人は江蘇省南京市、1人は浙江省嘉興市、1人は浙江省寧波市、1人は福建省泉州市の市民だった。うち2人の患者は重篤な状態にある。
WHOは、「福建省泉州市の患者は38歳の男性で、今月3日に発症し、8日に入院した。患者は基礎的疾病(結核症と肺塵症を含む)を患っており、10日に死亡した」と発表。さらに、「同ウイルスの感染源に関する調査を続けている。現時点では、ヒトからヒトへの持続的な感染に関する証拠が見つかっていない」と強調した。
WHOによると、中国は鳥インフルエンザに対して、次の管理・抑制措置を講じている。(1)モニタリングと発生情況の分析の強化。(2)患者の管理と治療の強化。(3)市民への注意勧告、情報公開。(4)国際的な協力・交流の強化。(5)科学研究の実施。