吉林省でM5の地震が頻発、東日本大震災の影響か
吉林省松原市前郭爾羅斯(前ゴルロス)蒙古(モンゴル)族自治県で、11月23日6時4分と6時32分にM5.8とM5.0の地震が立て続けに発生した。22日16時18分に発生したM5.3の地震を加えると、現地では15時間内にM5以上の地震が3回発生した。長春市・松原市・四平氏・哈爾濱(ハルビン)市などでも、大きな揺れが感じられた。地震により一部の家屋が破壊され、一部地域は停電に陥った。現在までに、地震による死者は報告されていない。新華社が伝えた。
吉林省の地震の専門家は、「今回の地震は、1961年以来で吉林省で発生した、マグニチュードが最大級の浅層地震となった。また全国で1970年以来に発生した、最も複雑な地震だ」と指摘した。
なぜ23日内にM5以上の地震が5回発生したのだろうか。これは東日本大震災と関連している。
国家地震台ネットワークセンター予報部の劉傑氏は23日、「松原市の11月22−23日の地震と10月31日に発生した地震は群発地震であり、前回の地震の余震ではない」と分析した。
松原市の前郭爾羅斯蒙古族自治県と乾安県の県境で、M5以上の地震が10月31日から23日内に5回発生した。劉氏は、「この群発地震は、現地の地質構造と関連している。これまでの研究結果によると、現地の地質構造は複雑で、このような地震が発生しやすい」と語った。
劉氏は、「現在の研究結果によると、これは2011年に発生した東日本大震災と関連している。日本で地震が発生すると、西太平洋プレートのユーラシアプレートに対する圧力が強まり、中国東北地区の地震活動が強まった。東日本大震災の発生後、プレート境界のエネルギーが高まった」と述べた。